スケール障害・省エネ対策(NCSC工法)

スケール障害・省エネ対策(NCSC工法)とは

冷却塔や冷却水配管、ボイラーや熱交換器などで発生するスケール障害は熱交換効率を低下させることで電力などのエネルギ―使用量の増大をもたらすだけではなく、硬質化したスケールが配管などの目詰まりを引き起こすことで設備の緊急停止に至るなど、放置することで重大なトラブルにつながる設備上の厄介な問題の一つです。

このスケールは浴室の鏡や水栓金具などに付着する鱗状の汚れや電気ポットの内側にこびりつく石灰質の汚れなど、いわゆる水垢と呼ばれているものと同じ物質であり、空調設備やボイラー設備においては冷却水やボイラー水に含まれる硬度成分(カルシウム、マグネシウム、シリカなど)が冷却塔の蒸発やボイラー等の加熱により濃縮・析出して配管や熱交換器内に付着します。その性状は細菌などの有機物を含んだスライム状のものから硬質化したシリカなど結晶化した成分ごとに様々であり、特に硬化したスケールが堆積・固着してしまうと容易には除去出来ません。

弊社の「NCSC工法」は、「Non Chemical Scale Control」 の略称で、従来は脱酸素剤やpH調整剤などのスケール防止剤に頼らざるを得なかったスケール対策において、化学薬品を一切使用せずに既存のスケール除去と付着防止を同時に行うことが出来る画期的な工法です。

具体的には弊社開発のBW水改質装置によって冷却水・ボイラーの原水である水道水を処理することで水中の気体の包摂力が高まり、水道水中のカルシウムイオンが二酸化炭素と結合してスケールの成分である炭酸カルシウムを生成する反応が抑制されるとともに、既にスケールとして付着している炭酸カルシウムに対しても水中に包摂された二酸化炭素が反応することで結晶化した炭酸カルシウムから水溶性の重炭酸カルシウムへと性状が変化し、固着したスケールが自然に剥離していきます。

「NCSC工法」の導入により、軟水器の使用やスケール防止剤の投与などのランニングコストを削減するだけではなく、設備に固着していた既存のスケールが除去されたことで冷凍機の熱交換効率が改善して消費電力を30%削減したケースや、スケールの付着防止効果により冷却水系統に設置したフィルターの交換周期が4倍以上に改善した例など、様々な要素によるコスト削減効果が期待できます。

空調設備、冷凍設備、冷温水設備、ボイラー設備などのスケール対策でお困りのことがございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

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