代表メッセージ
私たちは「都市を支える水メンテナンス」という経済合理性を超えた根源的な存在価値を追求し、次なる100年、そして1000年企業を目指します。
弊社は明治42年(1909年)に創業した前身の企業である都市拡業株式会社を「T.K.K.グループ」として再編し、その旗艦であるT.K.K.ホールディングスの事業子会社として2022年にリスタート致しました。
現代はIoTやAIをはじめとする通信技術と情報処理技術の革新によって広義のソフトウェアが進化し、これまで人間が担っていた知的労働はもとよりクリエイティビティを必要とする知的生産に関する分野までもが高度にオートメーション化されて、あらゆる産業の業務効率と精度が飛躍的に向上していく「新たな産業革命(ソフトウェア革命)」の時代に突入しています。
一方で我が国においては少子高齢化の進行による人口減少により経済規模が縮小し、これまでのように社会のハードウェアであるビルやマンションなどの「ハコ」を使い捨てていくスクラップ&ビルドの時代から、限られたモノや資源を可能な限り活かしていく「メンテナンスの時代」へと移行していきます。
しかしながら、この「ハードウェアのメンテナンス」についてはジャンルごとに細分化された技術に加えて、人間によるきめ細やかなサービスが要求されることから、前述の「新たな産業革命」を経てもAIやロボットなどのオートメーション技術によって完全に代替されることはなく、近い将来にビルなどの既存の「ハコ」に対してそれを運用するための「マンパワー」が相対的に不足する時代が訪れます。
その潮流は設備メンテナンスの業界も例外ではありません。弊社はこの移りゆく激動の時代の最中にあっても、引き続き「都市を支える縁の下の力持ち」として皆様に給排水設備メンテナンスのサービスを安定的に供給する盤石強固な受け皿となり、世の中に求められる「器」で在り続けることが企業としての社会的な使命であると考えております。
そして弊社の主要なフィールドである水道設備、給排水設備は都市社会における様々なインフラの中でも、生命に直結する「水」を供給していることから最も重要かつ根源的なインフラであるといえます。私たちはどれほどテクノロジーが発展し、社会の中身(ソフトウェア)が進化しても、文明が続く限り永久に必要とされる上下水道、給排水設備を中心とした「社会のハードウェア」のメンテナンスを通じて、引き続き「共存共栄の王道」を歩むとともに、「千里の道も一歩から」の信念の下、次なる100年のマイルストーン、そして1000年企業への道を一歩一歩着実に歩んでまいります。
代表取締役 田尻晴也