空調設備点検・清掃 -法定点検の義務化ー
空調設備の維持管理については2020年4月1日の改正フロン排出抑制法の施行により、全ての業務用エアコン及び冷蔵・冷凍機について定期的な点検が義務化されました。
改正フロン排出抑制法による点検
簡易点検(有資格者でなくても可能な点検)
全ての空調機・冷蔵冷凍機器・・・3ヶ月に1回以上
定期点検(第2種冷媒フロン類取扱技術者による点検)
空調機(定格出力7.5kw以上)・・・・・3年に1回以上
空調機(定格出力50kw以上)・・・・・・1年に1回以上
冷蔵・冷凍機器(定格出力7.5kw以上)・・1年に1回以上
上記のように改正フロン排出抑制法による法定点検には、有資格者でなくても行える簡易点検と、専門技術者による点検が必要な定期点検の2種類あります。
しかしながら上記の法定点検はあくまで地球温暖化の原因となる温室効果ガスとして環境負荷が高いとされているフロンガスの排出抑制を目的として行われているものであり、空調機そのものの予防保全やメンテナンスを主眼としている点検ではありません。そのため、業務用エアコンのフィルター清掃やドレン配管の清掃、空調室内機・室外機の分解洗浄など、日常使用している空調機器を円滑に運用するための定期メンテナンスを別途任意に行う必要があります。
弊社ではお客様のご予算・ご要望に応じて上記の法定点検と合わせた総合的な定期メンテナンスをご提案いたします。
空調設備の点検・清掃事例
空調機(業務用エアコン)点検
業務用エアコンについては改正フロン排出抑制法による法定点検(簡易点検、定期点検)だけではなく、フィルター清掃等と合わせた機器点検(計器類を使用した運転状況や劣化状況の点検)が欠かせません。
弊社では3ヶ月に1回以上の実施が義務付けられている簡易点検と合わせる形で年2回の機器点検の実施をお奨めしております。(特に夏季・冬季のシーズン前の実施が最適です)
空調機フィルター清掃
パッケージエアコンのフィルターは空気中の埃や粉塵が堆積することで風量が低下し、冷暖房の空調効率が悪化するだけではなく、カビや雑菌などの温床になるため、室内機から取り外しての頻繁な清掃が欠かせません。
弊社ではお客様の使用状況や設置環境に応じて1~2ヶ月に1回以上の頻度でのフィルター清掃の実施をお奨めしております。
業務用エアコン清掃(フィン洗浄・分解洗浄)
業務用エアコンの熱交換器(アルミフィン)に付着する汚れは空調効率の低下を引き起こして電気使用量が増大するだけではなく、カビやバクテリアの繁殖によって悪臭などの原因となります。
そして高圧洗浄によるフィン洗浄後は防カビコートの使用が効果的です。特に冷暖房の切替時(シーズンイン)にかけて年2回以上のエアコン清掃の実施をお奨めします。また、フィンだけではなく、ルーバーやドレンパン、送風ファンなどを取り外しての分解洗浄(オーバーホール)も1~2年に1回以上の頻度での実施が推奨されます。